新豆「プライドオブモカ シダモG1 アルベゴナ ナチュラル」の故郷はエチオピアです。そこで、今回はエチオピアコーヒーの魅力をお伝えします。
エチオピアは、世界でも最も古い歴史を持つ国の一つ。さらにどこの国の植民地にならなかった稀有な国でもあり、そこには長く続く独自の文化が息づいています。コーヒーもそのひとつ。アフリカナンバーワンの生産量、かつコーヒーの原種がいまも残っています。コーヒーセレモニーを代表とする、そのコーヒー文化もまた独特です。
生産量はアフリカでダントツの1位。隣国イエメンと並び、コーヒーの生まれた土地としても名高い。かの地の伝説的な羊使いカルディがコーヒーの苗木を発見したという説はあまりにも有名ですね。イエメンのモカ港から、それらが世界中に輸出されたことから、エチオピアで採れるコーヒー豆は今もモカと呼ばれています。
大きいほど立派な豆とされる一般的な常識は、ここエチオピアにはありません。その豆は小さくとも、その独特のフレーバーが高く評価される。そして、ここはコーヒーの生まれた地。特に名産地シダモエリアで採れるそのコーヒーは独特の華麗な香りから人気を博し、ここ数年のスペシャルティコーヒーのブームの火付け役ともなっています。
モカ港にはかつて、当時アラビア商人のみ取り扱っていたコーヒーの利権が集約され、さまざまな国に輸出されていきました。
モカの繁栄の頃から続くエチオピアの誇り。歴史と伝統に裏打ちされた、目に見えないけれど確かにあるものが詰まったコーヒーなのです。
どうぞ存分にお楽しみ下さい。