産業の電化が脱酸素につながっていくメカニズムについては前述のとおりです。
最近、経済系の雑誌や新聞を見ていますと大企業だけでなく、私たちのようなサプライチェーンの一翼を担う中小企業でも『脱炭素に取り組まなければいけないらしい』という気運が高まっていますね。
船舶、製鉄、金融など、これまで脱炭素化が難しいと考えられてきた産業でも、常識にとらわれずに脱炭素を目指すコミットメントが出てくるようになってきました。
IPCCの報告書では、気温上昇を1.5度に抑えるには、現在の3~6倍の投資が必要とされています。
国、自治体、企業は気候変動へ適応しつつ、脱炭素をさらに進めることはもちろん、「温暖化してしまう世界でどのような生活を描いたらよいか」も考え始めなければならなくなりつつあるのが現状です。
温暖化による海面上昇、夏場、極端な高温で電気代を気にして冷房の使用をためらうケースがででいきています。国や自治体にも相応の情報提供と対策立案が求められています。
一方、私たちもまた、事業者側としてやっていかなければならないことは山積しています。「コーヒー焙煎の電化」もその一つです。
事業で生じ得るリスクも考えつつ、より良い未来を描いていきたいと思います。