今回は、人気の高い品種の「ティピカ」に関する解説です。
ティピカ種は典型的なという「ティピカル」の意味です。これぞアラビカ。アラビカ種の中で最も古い品種の一つです。
エチオピア南西部で生まれ、エチオピアからイエメン、インド、インドネシアなどに広がっていったとされています。
味わいは上品でクリーン。甘味とさわやかな酸味が特徴で風味が素晴らしい品種です。しかしながら、病気に非常に弱く、生産場所も限られます。
栽培が難しく、収穫量も少ない為、流通量が極めて少ないです。他の品種と混在される事も多いため、単一品種として流通しているものはきわめて少ない状況です。
また生産性を上げる為の品種改良も行われており、今では「100%ティピカ」と呼べるものは少なくなってきています。
最近、当店でもご提供している「ブルーマウンテンのN0.1」をセレクトされるお客さまが増えています。ハイブランドとして有名な、ジャマイカのブルーマウンテン地区で栽培されているブルーマウンテンや、ハワイ島西部のコナ地区で栽培されているハワイコナは、それぞれその地で独自変化をしたティピカの亜種にあたります。
このように、品種にも注目してセレクトしてみると、よりコーヒーに関する興味が強まりますね。
今回は以上です。それでは、明日も良い一日になりますよう願っております。