今回は、デカフェにおける「スイスウオーター方式とは何か」についてのご紹介です。
スイスウォータープロセスによるカフェインの除去は、カナダ・バンクーバーに本社を置くスイスウォーター社(Swiss Water Decaffeinated Coffee Inc.)が世界で唯一行なっているものです。
その特徴は、他のデカフェの加工方法とは違って、全く化学溶剤を使用しないところです。使用するのは水だけなのです。そのため安全性が高いのです。
元来、スイスウォータープロセスの技術は1930年代にスイスで開発が進んでいました。その後、アメリカなどで改良が進展し、1988年にスイスウォーター社が商業化を実現しました。現在、世界中でスイスウォータープロセスでデカフェ処理をされるビーンズは、スイスウォーター社だけとなります。
スイスウォータープロセスを簡単にご紹介します。コーヒーの生豆を水に浸けると、水に溶ける成分(水溶性といいます)と一緒にカフェインも溶け出します。溶け出たエキスを「カーボンフィルター」と呼ばれる、カフェインのみを捕らえる特殊なフィルターを通過させます。この際、カフェインのみを除去します。フィルターを通り抜けた水にカフェインを除去した生豆をつけて、抜けたコーヒー成分を戻していきます。これで、99.9%のカフェイン除去ができるというプロセスです。
一体、コーヒーの味はどうなるのでしょう?フレーバーは、ほとんど変わりません!デカフェっぽい味がするということもありません。ほとんど味わいは同じです。
当店でも「デカフェ インドシネシア バリ神山」を販売中ですので、ご賞味いただければ嬉しいです。