シングルオリジンコーヒーと言う言葉を耳にするようになって久しいですね。どういう意味なのでしょうか？これは、コーヒーを生産国という広大なカテゴリーではなく、農場や生産者、品種や精製方法などの単一で一銘柄としたコーヒーのことです。ワインを思い浮かべてみて下さい。同じフランス産ワインでも、シャンパーニュ、ブルゴーニュ、ボルドー等々、たくさんの種類がありますよね。コーヒーも同じです。
例えば、エチオピアという生産国の場合、農場毎にその土壌や気温、風土が違います。生産者はその条件に合った品種や生産方法で作っています。そこにはワインと同じように個性が現れます。
また、大変な重労働となる収穫作業や、さまざまなリスクを背負いながらの農場経営という観点からも、その努力にみあった各銘柄の価値向上につながっています。
シングルオリジンは、スペシャリティーコーヒーの一つの要素となっているわけです。そうしたことに思いをはせながら飲んでみると新たな発見や味わいが見つかるかも知れません。