今回も、コーヒーの加工処理に関するお話の続編です。
ここでは、非水洗式(un-washed)の加工処理について解説いたします。
◇乾燥
収穫したチェリーは外皮がついたまま乾燥場で広げられ、2週間程度、天日で乾燥させます。
豆全体の乾燥状態を均一にするため、特殊な道具で毎日上下を攪拌します。
また、夜間は湿気を防ぐため、チエリーを集めてシートで覆うなどの工夫をします。
◇脱穀
乾燥工程後、脱穀機を使用して果肉とパーチメントを除去し、生豆(グリーンコーヒー)を取り出します。
以上が非水洗式の加工工程です。この加工工程は、ブラジルやエチオピアでよく見られます。
水洗式と非水洗式は、焙煎後の豆の特徴で見分けることができます。
水洗式の豆は焙煎後、センターカット(豆の中心にある筋)が糖分の集積によって白く変色しています。それに対して、非水洗式は褐色になっています。
豆をご購入されましたら、センターカットの状態について観察してみると良いと思います。
次回は、スマトラ島北部で見られます、セミウォッシュド(Semi-washed)について解説していきます。
今日も日蒸し暑い日々が続いていますね。水分補給をしっかり行いましょう。
それでは、明日も良い一日になりますよう願っております。