今回は、コーヒーカップの歴史に関するお話です。
前回はコーヒーカップの形状と味の感じ方についてのお話でしたが、今回はコーヒーカップに関する興味深い歴史についてご紹介します。
17世紀になると、ヨーロッパにはトルコ式のコーヒーカップが広がっていきます。
このころは、中国などの東洋系「湯のみ」が原型となったようです。
ヨーロッパでは、東洋のカップが人気を集め、当初は中国の景徳鎮から多くヨーロッパに輸出されていました。しかし、中国の内乱に伴い、日本の伊万里が輸出されるようになります。
日本製の陶磁器が人気を集めていきます。
日本古来のデザインや形状をお手本にしながら、東洋の模倣からスタートしたヨーロッパのカップたち。
1709年にマイセン窯が白磁の開発に成功します。ヨーロッパ初のことでした。
その後、ヨーロッパオリジナルのカップが次々に生み出されています。
マイセン、ヘレンド、ジノリ、ウエッジウッド、ロイヤルコペンハーゲン、スポード・・・。憧れのブランドも、東洋の陶磁器の影響を深く受けていたことは、何だか嬉しくも思います。
今回は以上です。それでは、明日も良い一日になりますよう願っております。