最近のことですが、お客さまから「アラビカ種って何ですか?」というご質問を受けました。分かっているようでよく分からないのがコーヒーの「原種」の意味ですよね。
そこで、今回から3回に渡って、コーヒーの「原種」についてご紹介していきます。
コーヒーの原種は、三大原種と言われる、アラビカ種、カネフォラ種、リベリカ種とされています。
アラビカ種はコーヒーの起源。エチオピアのアビシニア高原が原産のコーヒーの原種で、焙煎してコーヒーとして飲まれるようになったのは、13世紀ごろからだと言われています。
この原種は耐病性が低く、病気にかかりやすい。栽培の条件的にも気候や風土・土壌が限定されますが、風味が他の2原種に比べ豊かな点から、コーヒー豆の生産量の約6割を占めています。
クリーンでフローラルな風味と含油率が高く滑らかな口当たりが特徴です。栽培が難しく育てるのに手間がかかることから品種改良も盛んに行われており、その数は100種以上あるとも言われています。
アラビカ種の中で品種として分かっているのは、ティピカやブルボンなどで約5%。残りの約95%は、エチオピアに原生しているHeirroom (へアルーム/エアルーム) と呼ばれる原種のまま(品種交配をせずに固定種のまま)存在し続けている伝統的な品種(総称)です。その解明はまだほとんどされていないのです。奥が深いですね。
当店で取り扱っておりますコーヒー豆のほとんどはアラビカ種です。次回はカネフォラ種についてご紹介していきます。お楽しみに!