今回は、「エチオピア イルガチェフェG1 コンガ アメデラロ アナエアロビコ ナチュラル」のご紹介です。
エチオピア・アラビカの最高峰イルガチェフェ地方の中でも安定した品質を生産するコンガ地区。アメデラロ集買所で特別に生産されたアナエロビック・ナチュラルです。
周辺の小規模農家から持ち込まれたチェリーを、無酸素状態に置き、36~72時間発酵させることでグラッパのようなフレーバーを醸し出します。
その後アフリカンベッドでの天日乾燥を経て、輸出業者の工場で脱殻、精製されます。
アナエロビックファーメンテーションとは日本語に直すと「嫌気性発酵」となります。この嫌気性発酵、元々はワインなどでよく見られる手法です。
コーヒーの加工には発酵の段階が生まれます。通常ナチュラルプロセスで加工するときは、天日乾燥など空気に晒され、酸素に触れながら発酵していきます。
しかし、発酵酵母の中には、酸素を嫌い、酸素がないところで活動的になる酵母やバクテリアがいます。それらが活発に活動し発酵すると、通常の発酵時とは違った味わいやフレーバーが生まれるのです。
酸素が嫌いな酵母を活発にするために、空気を抜いて発酵させるやり方を「嫌気性発酵」、今日のアナエロビックファーメンテーションと言います。
つまり、コーヒーチェリーをタンクや容器などにつめ、空気を抜き、酸素をなくした状態で発酵させるやり方です。そうすることで、通常の発酵時とは異なったフルーツやワインを思わせるような、またはシナモンのような独特なフレーバーや甘みなどが生まれます。この独特な味わいが味わえることから、スペシャルティコーヒーの中で注目を浴びているのです。
際立つ果実感を是非とも味わっていただきたいです。
品名:エチオピア イルガチェフェG1 コンガ アメデラロ アナエアロビコ ナチュラル
地域:エチオピア中南部、南部諸民族州、ゲディオ地方、コンガ地区
生産者:零細農家
標高:1750-2300m
収穫:11月-2月
降水量:1400-1800mm
土壌:肥沃な粘土質の赤土
精製:ナチュラル
製法:アナエロビックファーメンテーション