この度、「エチオピア イルガチェフェG1 コンガ」が発売予定となりました。
そこで今回は、エチオピアのコーヒーについてご紹介します。
エチオピアは、世界でも最も古い歴史を持つ国の一つ。隣国イエメンと並び、コーヒーの生まれた土地としても名高い。「羊使いカルディ」がコーヒーの苗木を発見したというエピソードはあまりに有名ですね。イエメンのモカ港から、それらが世界中に輸出されたことから、エチオピアで採れる豆のことは今もモカと呼ばれます。
国土の大部分が山岳地帯で野生に自生しているコーヒーの木から採取される事も多いことから、どこの国の植民地にならなかった稀有な国。そこには長く続く独自の文化が息づき、コーヒーもそのひとつ。アフリカナンバーワンの生産量かつコーヒーの原種がいまも残っています。コーヒーセレモニーを代表とするそのコーヒー文化もまた独特です。主な産地はコーヒーの名前の由来にもなったと言われるカファ地方が有名です。
エチオピアの人は1日3杯以上はコーヒーを飲みます。生産量の3~4割が国内消費であり、輸出も消費もコーヒー大国。人口の20%がコーヒー産業に携わっている。輸出品目も国内最大で輸出しているモノの約40%がコーヒー豆になります。
風味の表現として、フローラル、フルーティー、やわらかく爽やかな酸味、などと表現されることが多い。印象深いコーヒーに魅了されるファンはとても多いです。
大きいほど立派な豆とされる一般的な常識はここにはありません。豆は小さくとも、その独特のフレーバーが高く評価されています。そして、ここはコーヒーのまさに故郷。本来のコーヒーの姿を示していると思います。特に名産地シダモの中のイルガチェフェというエリアで採れるコーヒーは独特の香りから人気を博し、ここ数年のスペシャルティコーヒーのブームの火付け役ともなっています。
コーヒーの高級品種とされるゲイシャコーヒー。ゲイシャ種はエチオピアのカファ地方のアビシニア地域の在来品種ととされています。パナマのボケテ地区にてゲイシャがエスメラルダ農園にて栽培。そこでゲイシャ種の風味豊かな味が発見され、2004年のベスト・オブパナマで優勝。一躍「パナマ ゲイシャ」が世界的に有名になります。
コーヒーの故郷であってかつ最先端。いつの時代もコーヒーの王国と言えます。