コーヒー抽出方法の変遷

今回は、コーヒー抽出方法の変遷に関するお話です。

コーヒーの抽出方法は、大きく透過法(ネルドリップ、ペーパーフィルター、エスプレッソ、等)と浸漬法(カフェプレス、イブリック、サイフォン、等)があります。
皆さまがよく活用されるのはペーパーフィルターではないでしょうか。これは透過法となります。

透過法の原点は、1800年頃、フランスで初めてドゥ・ベロワによってドリップポットが考案されたことが始まりです。上下2段に分かれたポットの上部には金属フィルターが設置され、下部の器にコーヒーリキッドが落ちるという仕組みでした。これが、フランス式ドリップポットの原型と言われています。

ドゥ・ベロワのドリップポットは、フランスで主流だったそれまでの煮立て式のトルココーヒーの百年以上の歴史に変革をもたらしました。そしてドリップポットは、ヨーロッパ各国に先駆けて、フランスのドリップ法を確立させた画期的なものとなっていきました。

如何ですか。日頃何気なく活用しているペーパーフィルターには、こんな透過法の歴史の変遷があったのですね。ペーパーフィルターに感謝です。

今回は以上です。それでは、明日も良い一日になりますよう願っております。

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