コーヒーの起源 エチオピアのカルディ伝説とは(再掲)

代表の中田です。以前にシェーク・オマールのお話をしました。これはイスラム圏におけるコーヒーの起源のお話だったのですが、店舗オープン前にエチオピアのカルディ伝説を掲載したことを思い出しました。
この伝説はキリスト教圏のお話です。
ご覧になっていない方のためにも再掲することにしました。どうぞご覧ください。

コーヒーの起源には、伝説のような言い伝えがいくつかあります。その中の1つに「カルディ伝説」というエピソードがあります。皆さまはご存知でしょうか。某有名コーヒー店の名前にも使われていてるカルディ。その原点がこのお話。ユーモアにあふれるエピソードです。それではカルディ伝説の世界へ。
この伝説は、エチオピアの若いヤギ飼い「カルディ」が主人公。ヤギ飼いとして働いていたカルディは、ある日放し飼いにしておいたヤギが夜になっても興奮して跳ねまわっている不思議な光景を目にします。普段は寝ている時間のヤギたちが、夜遅くまで元気にしている様子を不思議に思ったカルディは、ヤギを観察することに。
カルディは、元気なヤギたちが草原の草と一緒に赤い木の実を食べていることに気づきました。カルディも、その赤い木の実を口にしてみたのです。すると、全身に力がみなぎり陽気な気分になったのでした。カルディは、興奮しているヤギたちと一緒に踊りだしてしまうほど。この赤い不思議な木の実の効果によって、カルディは、ますます仕事に精を出し働くようになったとのこと。
ある日、修道院の僧侶がカルディの家の近くを通リかかりました。カルディは、僧侶に赤い不思議な木の実のことを打ち明けました。僧侶も試しに自分も食べてみた所、その効果に驚いたそうです。僧侶は眠気が吹き飛び、身体に力がみなぎるこの赤い木の実を修道院に持ち帰りました。そして他の僧侶たちにも分け与えました。当時修道院の僧侶たちは、夜中の修行中に襲われる睡魔に悩まされていましたが、この実を食べることで眠気も解消されたそうです。集中して修行に励むことができるようになったのです。その後、この赤い木の実は眠気覚ましの薬として重宝されたのです。
もうお分かりですね。この不思議な赤い木の実こそがコーヒーの実だったのです。現代でも眠気覚ましや集中したい時等のために飲まれることがあるコーヒーですが、起源であるエピソードの中でも同じような役割として用いられていたのですね。これが私たちが現在飲んでいるコーヒーの原点だと言われています。

所説ありますので、どこまでが本当かどうかは定かではありません。しかし、眠気覚ましとして僧侶が愛飲していたという話は現在にもつながるエピソードでもあり、コーヒーの奥深さを感じられて興味深いと思いませんか?

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