コーヒーの原種 カネフォラ種ついて

今回は、アラビカ種に続きまして、カネフォラ(ロブスタ)種について解説します。 

現在流通しているコーヒーの約4割を占めていると言われているカネフォラ種(ロブスタ種)。アラビカ種に比べ病害虫(サビ病など)に強く、環境に左右されにくいという特徴を持っています。
「強靭な」を意味する「Robust」が名前の由来とされています。

見た目はぷっくりと丸っこく、独特の「ロブ臭」と呼ばれる焦げた麦のような香りがあります。
苦みの原因となるカフェインがアラビカ種よりも約3倍ほど多く、深い苦みが特徴です。

アラビカ種よりも生産性は高いのですが風味が劣る為、缶コーヒーや安価なレギュラーコーヒーに混ぜて使われることが多い品種です。
また、イタリアでは、エスプレッソの隠し味としてブレンドされることが多いですね。まさに縁の下の力持ち的な側面もあります。

ちなみにコスタリカでは、高品質なコーヒー(アラビカ種)のみを生産をする為に、低品質とされているロブスタ種の栽培を、1989年から約30年もの間、世界で唯一、法律で禁止していました。
これから当店で販売開始となるスペシャリティーを生産しているのもコスタリカです。

今回は以上です。それでは、明日も良い一日になりますよう願っております。

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