今回は、新豆となります「コスタリカFSHB ジャガープロジェクトハニー」のご紹介です。
軍隊を持たない、平和主義国『中米のスイス』と言われるコスタリカ。
コスタリカコーヒー、古くは甘酸を特徴とするフルウォッシュド・アラビカの高級品として知られ、近年はマイクロミル等によるニッチなスペシャルティコーヒーの産地として根強い人気を誇ります。
コスタリカのコーヒー産業は、経済発展により生産地区に住宅開発が及ぶなど、生産面積が減少傾向にあります。
また、大規模な水洗工場が多いことから、そこからの排水による環境汚染が問題にりましたが、いち早く節水式の水洗工場を推奨し、環境保全型のコーヒー生産の模範国となりました。
中南米のジャングルに生息する『密林の王者』ジャガー。古くはマヤ文明でも神格化されています。しかし、近年は棲息地域が森林伐採などで減少し、絶滅危惧種となっています。このプロジェクトは、輸出されたコーヒーのうち、一定額を野生ジャガー保護活動を行っているNational Conservation Programme等へ寄付することで、ジャガー保護活動へ貢献しています。
私たちは、この新豆を楽しむことで、コスタリカの森林=環境やジャガーを保護するこの一助となるという仕組みです。
豆をセレクトする際の参考にしたいただければ嬉しく思います。
生産方法は、①収穫してきたコーヒーチェリーの外皮と果肉を除去する。 ②粘液質 (ミューシレージ)が残ったままの状態で乾燥させる。 この方法は「パルプドナチュラル」や「ハニープロセス」と呼ばれます。2000年以降ブラジルで発明されました。 かなり新しい生産処理の方式といえます。ナチュラルとウオッシュドの中間の方法と言えるでしょう。
味わいは、ハニープロセスにより果肉から甘みが豆に移り、蜂蜜のような香りやコクを持った豆ができあがります。甘みが強く、豊かな香りとマイルドな風味となります。
11月16日より販売予定です。お楽しみいただけたら嬉しいです。
今回は以上です。それでは、明日も良い一日になりますよう願っております。
[生産国] コスタリカ[生産地域] トレスリオスおよびタラス
[生産者] ボルカフェ・コスタリカの生産指導を受けた100軒程度の小農家
[生産地標高] 1,400~1,700メーター
[精製工場] サンホセ郊外にあるボルカフェグループのサンディエゴ工場
[収穫期] 11月~2月
[船積み時期] 1月以降
[年間生産量] 70~100トン