MARUTAKEコラム

コーヒーの故郷を訪ねるシリーズ。 ⑥グアテマラ

グァテマラは世界でもトップレベルのコーヒーとして有名で、生産量は世界10位です。古代マヤ語で「常春」の意味もあるグアテマラは、一年を通じて温暖です。
人口の半分がマヤ系の先住民で、1770年ごろに修道士がコーヒーを持ち込んだと言われています。そして、隣国のコスタリカがコーヒーで潤っているのを見て、1871年に初めて輸出をし、生産量・輸出量も大きく増やして行ったのです。
コーヒー専門店では定番アイテム。現にグアテマラから輸出される豆の2割は日本向けであり、ブラジル・コロンビアと並びブレンドにもよく使われる。オーガニックのコーヒーも豊富。豊かな火山灰土壌に、標高が1000-1500メートルの土地が多い。首都のグアテマラシティですら標高1,500メートルの高原にあり、コーヒーの栽培に適した土地が多い。
グァテマラのように標高が高ければ高いほど、昼間と夜で寒暖差が激しくなります。標高1370m以上で栽培されているコーヒー豆は、SHB(ストリクトリー・ハード・ビーン)呼ばれて最高ランクに位置付けられています。その環境のおかげで果実はゆっくりと育ち、実が固くしまり美味しいコーヒーが生産できます。なお、当店でもSHBの他、シングルオリジンも取り扱わせていただく予定です。
グァテマラのコーヒーの味は産地によって違いがありますが、主な特徴はリンゴのような酸味。チョコレートナッツのような甘み。香りは柔らかいフローラルな香り。濃厚なコクがあります。特にグァテマラコーヒーのコクは深煎りでもしっかり残るためブレンドベースでも人気です。
「アンティグア」「ウエウエテナンゴ」など、8つの代表的な産地を持ち、温暖な気候と、優しく豊かな味わい。コーヒー好き、コーヒー通たちの安定の産地と言えます。

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