今回は、マンデリンの2大巨頭であるリントン産とアチェ産のフレーバーの違いに関するご紹介です。
当店では、従前より「TRUE BLUE スマトラマンデリン リントン」を販売しております。今般、「スマトラマンデリン アチェ BEAST MOUNTAIN」を販売開始しました。これにより、マンデリンは2種類に充実化しました。さて、この二つのマンデリンには、そのフレーバーにどのような違いがあるのでしょうか?
リントン産の場合、アーシーでハーブっぽい香りと、やや癖のあるフレーバーが特長であります。これが病みつきになってしまう方が続出する要因ですね。これに対してアチェ産にはそれがなく、透き通るようなクリーンな味わいが特長です。一般的なイメージのマンデリン特有のワイルドなフレーバーがなく、丁寧に作られたクリーンカップ。確かにもうひとつの最高峰というにふさわしい味わいとなります。
しかし、アチェ産には山の奥深くに潜む野獣のような野性味が残されています。アチェの黒くて豊かな土壌から生まれ、そして武器を捨てて農民に戻ったアチェの人々の丁寧な仕事によって、この野性味のあるフレーバーは一杯のコーヒーに閉じ込められたのです。
アチェ産の「BEAST MOUNTAIN」は、古来からスマトラ島に伝わるマンデリンの精製方法(ウェット ハル)で、クリーンな味わいの中にも残る野性味が持ち味です、それをより前に出して仕上がっております。
私も大好きで愛すべきマンデリン。トップオブトップのスペシャルティ。リントン産マンデリンとの違いも楽しんでいただけたら嬉しいです。
今回は以上です。それでは、明日も良い一日になりますよう願っております。
[生産地]スマトラ島 アチェ州[標高]1,400-1,600m
[精製]スマトラ式(ウェット ハル、 天日乾燥)
[品種]ハイブリットティモール、カティモール
[CUP]Full-body, Bitter chocolate.