代表の中田です。今回はパプアニューギニア編をお伝えします。
パプアニューギニアは赤道の丁度南の熱帯に位置する、太平洋に浮かぶ島にある国です。 もともとニューギニア島という世界で2番目に大きな島があり、その島の東半分がパプアニューギニアで、西半分はインドネシアとなっています。インドネシアは世界的にも有名なコーヒーの産地ですが、パプアニューギニアもインドネシアに似た環境です。
面積は約46万㎢ほどあり、日本よりも少し大きい面積になっています。人口は約400万人と日本と比べてかなり少ないです。 歴史的には植民地時代にスペインやポルトガルによって支配され、その後もドイツやイギリスなどによって支配されていました。20世紀にオーストラリアができると一時はその統治下におかれていたのですが、1975年にパプアニューギニアとして独立しました。
パプアニューギニアは山岳地帯が大部分を占めており、「地球最後の楽園」というかっこいいあだ名を持つこの国は、豊かな自然に囲まれています。リゾートしても知られており、多くの観光客が世界中から訪れています。 1975年にオーストラリアからパプアニューギニアが独立すると、パプアニューギニアでは独自の方法でコーヒーが栽培されていき、今のパプアニューギニア産のコーヒーが出来上がりました。
島の中央に標高4,000mほどある山脈が連なっており大部分が高地になっています。この中でも標高1,800m〜2,000m付近でコーヒー豆は生産されています。 そのために昼夜の寒暖差が激しくなり、パプアニューギニアの高地では「一日で一年の気候を繰り返す」とも言われています。
また、熱帯性のモンスーンの影響で年間降水量は2,000mm前後あります。降水量は多いのですが、雨季と乾季がはっきりとしておりコーヒー豆の栽培に適しています。赤道付近に位置しているので、低地では平均気温が27度ほどあります。しかしコーヒー豆が栽培されている標高の高い地域では、平均気温は18度と快適な温度です。清涼な気候、十分な降水量、豊かな土壌、プアニューギニアは火山地帯に位置しているので、ミネラルが豊富で肥沃な火山灰性の土壌で栽培されています。またコーヒー豆の木に当たる日照量をコントロールするためにシェイドツリーが栽培されております。 そのシェイドツリーが腐葉土となり農薬をほとんど使うことなくコーヒーが栽培できるようになります。火山灰性の土壌とシェイドツリーがパプアニューギニアの一部のエリアで「有機農法によるコーヒーの栽培」を可能にしています。
コーヒー豆は4月〜8月の間に収穫され、コーヒー農家によって手摘みで収穫されます。手摘みで完熟されたコーヒーチェリーのみを収穫するので、コーヒー豆の品質を高く維持することができます。コーヒー豆は日本だけでなく、ドイツなどのヨーロッパでも近年特に人気があるコーヒー豆です。
パプアニューギニア産コーヒーの味をひとことで言うと、優しい酸味とフルーティーな酸味が味わえます。後味もクリアです。
パプアニューギニア産のコーヒー豆にはいくつかの種類がありますが、最も有名なコーヒーの種類は「シグリ」なのではないでしょうか。コーヒーの等級はコーヒー豆粒の大きさによって分けられています。コーヒー豆粒が大きいほどより品質の高いコーヒー豆となり、最も良いのがスクリーン6.95m以上の「AA」、スクリーン6.75m〜6.95mの「A」、スクリーン6.55m〜6.75mの「B」というようにランク付けされています。 パプアニューギニアではアルファベットの数字が若い方がより高品質なコーヒー豆となります。コーヒーの種類にこの等級を付けて、「パプアニューギニア シグリ AA」といった風にランク付されます。
山あい標高1600メートルあたりに大規模なコーヒーを作る農園もあり、その味はエキゾチックです。独特のフレイバーがあり、スペシャルティコーヒーのクオリティのものが数多く生産され、世界が注目する産地の一つとなっています。
最高級の風味。コク、アロマ、天日乾燥特有の円やかな甘み、高級品種固有の適度な酸味が絶妙なバランスがあります。当店においても、「パプアニューギニア シグリ AA」をご用意しておりますので、是非とも味わっていただけたら嬉しいです。